「秘密の恋愛」ものを読むと、なぜかいつも以上にドキドキしませんか。
『おとなの恋は、やぶさかにつき。』の駒子と森崎さんも、社内で秘密の交際を続けています。
今回は、なぜ既婚女性ほど”隠れた恋”に惹かれるのか、その心理を少し分析してみました。
そもそも、社内恋愛はどこか非現実的だから憧れる
職場にいる間は、誰でも自然と「仕事モード」になりますよね。
その状態だと、同じ職場の人を恋愛対象として見るなんて、正直あまり想像がつかないという人も多いのではないでしょうか。
だからこそ、社内恋愛の物語には、日常ではなかなか味わえない非現実的なときめきがあります。
自分には縁がない世界だと分かっているからこそ、安心して憧れられるのかもしれません。
日常にはない”背徳感”がスパイスになる
公認の関係にはない、少しの背徳感。
それだけで、同じ「両想い」でも受け取る感情の強さが変わってくるから不思議です。
結婚して落ち着いた関係になると、こういう背徳感を味わう機会はまずありません。
だからこそ、フィクションの中でだけ許される”少しの背徳感”に、強く惹かれてしまうのだと思います。
「バレたらどうしよう」というスリルが、集中力を上げる
駒子と森崎さんも、周囲に気づかれないよう気を張りながら接しています。
このヒヤヒヤ感があるからこそ、二人が交わすちょっとした視線や仕草にまで意味を感じてしまう。
落ち着いた関係にはない”緊張感”が、読んでいるこちらの集中力まで引き上げてくれる感覚があります。
読者は、駒子と同じ”両方の森崎さん”を知っている
社内では冷静で、時に冷酷にすら見える森崎さん。
でも二人きりになると、その顔からは想像できないくらい甘くなる森崎さんがいます。
この「二面性」を知っているのは、作中では駒子だけです。
そして実は、読者であるわたしたちも、駒子と同じ立場でその両方を知っている——これは、秘密を覗き見しているような、ちょっと特別な読書体験です。
職場の同僚の”素顔”なんて、普段は絶対に見られないからこそ、この特権的な視点に強く引き込まれてしまいます。
秘密にときめくのは、関係が”特別”だった頃を思い出すから
結局のところ、秘密の恋にときめくのは、誰かと過ごす時間が”当たり前”ではなく”特別”だった頃の感覚を思い出させてくれるからだと思います。
日常が忙しくなるほど、その感覚は薄れがちです。
だからこそ、フィクションの中でその感覚を補給する時間が、必要なのかもしれません。
駒子と森崎さんの秘密の交際、実際に読むとその緊張感とときめきがしっかり伝わってきます。
家事や育児の合間、少しだけ”特別な時間”を味わってみませんか。
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