森崎さんが駒子を抱きしめるシーン3選|”ぎゅっ”の裏にある不器用な本音|おとなの恋は、やぶさかにつき。

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森崎さんは、言葉で気持ちを伝えるのがあまり得意ではありません。
その代わりに、大事な場面ではいつも先に体が動いてしまう——そんな”ぎゅっ”のシーンが、この作品にはいくつもあります。
今回は、思わず見返したくなる抱きしめシーンを3つ、ピックアップして紹介します。

付き合う前の「いかないでください」

まだ二人が付き合う前、駒子が告白したものの返事は保留のまま——そんな微妙な関係の頃のエピソードです。
きっかけは、森崎さんの誕生日。
駒子がお祝いしてくれたことが、どうやら初めてのお誕生日祝いだったらしく、森崎さんは嬉しさのあまり少し酔って眠ってしまいます。
駒子が帰ろうとしたところ、目を覚ました森崎さんがとっさに「いかないでください」と抱きしめてくる——付き合ってもいないのに、この行動はずるいと思います。
普段の森崎さんの性格を考えると、正直この展開は予想していなかったので、読んでいて思わず「えっ、いいの!?」と驚いてしまいました。

初めてのすれ違いで伝えた、一番欲しかった言葉と”ぎゅ”

森崎さんには、子供時代に幸せな記憶を持ちながらも、それを失った時の喪失感を味わったという過去があります。
だからこそ、また同じ喪失感を味わうくらいなら、最初から深く踏み込まない・期待しない——そう自分を守ってきた人でした。
駒子との関係が深まっていくほど、森崎さんの中では「いつか駒子がいなくなるかもしれない」という不安が募り、思わず突き放すような態度をとってしまいます。
それでも駒子は、不安を抱える森崎さんに寄り添い、彼が一番欲しかった言葉をかけます。
その瞬間、森崎さんは「なんで、いつも私の気持ちがわかるんですか?」とつぶやきながら、駒子を抱きしめます。
不器用に人を遠ざけてきた森崎さんが、初めて自分から安心を求めた瞬間のように見えて、読んでいてじんとしてしまいました。

「泉さんが食べたいって言ったんですよ」の後ろからのぎゅー

デートの後、後輩からの相談で呼び出されそうになった駒子を、森崎さんが後ろから抱きしめて引き留める場面です。
理由が「泉さんが食べたいって言ったんですよ」という、ちょっと子供っぽいものなのがまた可愛いところ。
素直に「行かないで」と言えない代わりに、こういう回りくどい理由で引き留めてしまうところに、森崎さんの独占欲と不器用さが両方詰まっています。
それでも最後には、大人な森崎さんが折れて、駒子を後輩のもとへ送り出します。
一度はその場を離れた駒子ですが、やっぱり森崎さんのもとへ戻ってくる——このシーンでは、後輩を優先させてあげられる”大人な森崎さん”と、本当は引き留めたかった”子供っぽい森崎さん”の両方が見られるのが魅力です。

言葉より先に動く手が、森崎さんの本音

3つのシーンに共通しているのは、森崎さんがどれも「言葉より先に体が動いている」ということです。
普段は理屈っぽく振る舞う人が、大事な場面でだけ不器用に本音を見せる——このギャップこそが、抱きしめシーンの破壊力を高めているのだと思います。
言葉ではうまく説明しづらいのですが、二人の身長差のせいか、森崎さんが駒子をすっぽりと包み込むように描かれているのも印象的です。
腕の中に収まってしまうような、あの安心感のある描かれ方が、抱きしめシーンをより一層印象的にしています。
結婚生活の中で、パートナーからこんなふうに”素の本音”を見せられる瞬間、意外と少ないですよね。
だからこそ、森崎さんの不器用な抱擁シーンには、忘れていたときめきを思い出させる力があります。

実際に読むと、それぞれのシーンの表情やセリフの間の取り方まで、じっくり味わえます。
家事や育児の合間、少しの時間で”ぎゅっ”をたっぷり浴びてみてください。

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